信州つなぐラボは、「都会と信州の”つなぐ”をデザインする」をコンセプトに、長野県、県内の自治体やそこに住む地元住民、そして多拠点でのライフスタイルに興味がある都会在住者が、それぞれの視点や知恵を出し合い、都会と信州をつなぐ新規事業(プロジェクト)を構想し、実証実験するコミュニティです。

今年度(第1期プログラム)では、長野県内の2つの地域(長野市鬼無里地区、小川村)が対象地に。それぞれの地域の現状を踏まえ、多拠点でのライフスタイルに関心を持つ都会の住民が地域と関わりたいと思うための接点や、その後も継続的な関係が育まれるための仕組みをデザインし実践。

その成果は、県内の自治体関係者や企業、市民が集まる「信州つなぐフォーラム」にて発表し、長野県全体に発信していきます。

長野市鬼無里地区

長野市鬼無里(きなさ)地区は、平成の大合併で長野市となった旧鬼無里村のこと。長野市の北西端に位置し、面積約128㎢のうち9割近くを山林が占めるこの地区には、“きなさ”の由来でもある「一夜山の鬼伝説」や「鬼女紅葉伝説」など様々な伝説が残っています。

戸隠、小川、松代、北安曇への街道が交差する場所に位置し、江戸時代には交易、交流の中心地として毎月9回「九斎市」が開かれ、麻、畳糸、和紙などが主要産品として栄えました。鬼無里に残る祭り屋台や神輿、街道沿いに残る立派な建物群は、当時の豊かさを今に伝えています。

しかし、30年前と比較し、地区の就業人口が半減するなど、人口減少・少子高齢化は急速に進んでいます。このような中で、身近な里山の活用と交流人口増加のための取り組みとして、鬼無里のありのままの自然環境を生かした「鬼無里フットパス」事業などを進めていますが、効果的な取り組みとするにはまだまだ課題があります。外部の視点から、改めて鬼無里の新しい価値を掘り起こし、具体的な事業構築につなげていくことが必要です。

長野市鬼無里地区について

人口 1340人(2018年8月1日現在)
面積 127.96㎢
産業構成 第1次産業(農林業)3%
第2次産業(建設業・製造業)42%
第3次産業(商業・観光・サービス業等)55%
アクセス 長野市中心部から車で40分(公共交通はバスのみ)

想定する参加者像

  • 農林業、田舎暮らし、自然観察、自然に囲まれた子育て、アウトドアなど、里山ライフスタイルへの関心が高い方
  • 人口減少、高齢化が進む中山間地の現状に関心があり、課題解決に取り組んでみたい方
  • 都市圏との2拠点居住に関心がある方

小川村

小川村は、長野市と白馬のほぼ中間に位置する人口約2500人の村です。平成の大合併の際に住民投票で自立の道を選択しました。村からは雄大な北アルプス連峰を眺めることができ、その美しい景観や文化資源により、「日本で最も美しい村連合」の加盟自治体でもあります。郷土食「おやき」は、信州名物として幅広く親しまれています。

村の第一次産業従事者と第二次産業従事者は、就業者全体の約半数に上りますが、産業としての基盤は弱く、村内での働き口の少なさから就業者の4割以上が村外で勤務し、20-30代の人口流出や少子化も進んでいます。

このような背景のもと、小川村では住民向けサービスの拡充に力を注ぎ、住んでいる人やこれから住みたいと思う人がずっと居たいと思える村づくりを進めてきました。また、平成24年から「ふるさと村民制度」事業を開始し、全国の「小川さん」や小川村出身者をターゲットに、地域とのつながりをつくる交流事業を進めてきましたが、実際には多くの課題を抱えています。小川村の魅力を継続性のある取り組みにつなげ、積極的に発信してくださる方との協働が不可欠です。

小川村について

人口 2567人(2018年8月1日現在)
面積 58.11k㎡
産業構成 第1次産業(農林業)19.3%
第2次産業(建設業・製造業等)28.1%
第3次産業(商業・観光・サービス業等)52.6%
アクセス 長野市中心部から車で40分(公共交通はバスのみ)

想定する参加者像

  • 定期的に小川村を訪れ、既存の地域コミュニティや村民と楽しみながら積極的に交流してくれる方
  • 発信力があり、新しいものを生み出す力のある方